トライアルバイク(オートバイ)またはモトトライアルとは

英語表記では、Observed trialsや、Motorcycle trialsと表記されまして、決められたセクション(コース)を一定時間内に、いかに足をつけずに走ることができるかを競う競技です。

速さを競う競技ではなく、マシン操作の正確性を競うという競技がトライアルなのです。

ヨーロッパ等の海外にて特に人気が有りますが、日本でも1980年代のバイクブームも手伝ってトライアルの競技人口が増えましたが現在は競技人口が減ってきています。

しかし、フリースタイルトライアルとして、決められたコースではなく、街中等をトライアルバイクにて走り、その技を魅せる映像等が動画サイト等に投稿され多くの人に閲覧されています。

トライアルバイクの歴史

発祥は確認されてはいませんが、約100年前20世紀初期にヨーロッパにてオートバイでの遊びの延長がトライアルバイクの起源とされているみたいです。

その後、1964年より世界選手権が開始され2009年現在でも続けれれています。

日本では、1973年にMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)主催により全日本トライアル選手権が開始されています。

世界選手権ではもちろん日本人選手も活躍しておりますが、2004年の世界大会にて藤波貴久(ふじなみ たかひさ)選手が日本人初で唯一のチャンピオンになりました。

藤波選手は愛称フジガスと呼ばれておりますが、それは藤波選手の世界選手権初参戦の1996年のスペイン大会にて、他のライダーが誰も上りきれなかった絶壁を、当時無名の藤波選手がアクセル全開コースを飛び出す勢いで上りきった際に、ギャラリーから藤波選手の「フジ」と、スペイン語でアクセル全開を意味する「ガス」を合わせた「フジガス」と呼ばれるようになったそうです。それから雑誌、メディア等に取り上げるようになり、「フジガス」という愛称が定着したそうです。初参戦の世界大会にてギャラリーを沸かせることができるのは、練習に裏付けられて技術はもちろんでうすが、それ以上に彼のトライアルバイク競技にかける気持ちというか気合が海外の方にも伝わったからだと思われます。

藤波選手は怪我等に悩まされた時期もありましたが、1999年より常にランキング2,3位と表彰台に上っており現在も世界選手権に出場し続けております。

世界選手権と肩を並べる大会として、トライアル・デ・ナシオンというトライアルバイクにより国別の4名によるチーム選手権も有り、1984年より現在も続いております。日本チームも1987年より参戦し2000年に行われた17回大会にて藤波選手を含めた4名(藤波貴久、黒山健一、小川友幸、田中太一)にて、初の2位を獲得しておりまます。

世界選手権、トライアル・デ・ナシオンと共に有名な大会としては、スコティッシュ6日間トライアル:SSDT(Scottish Six Days Trial)が有り、1909年より開催されております。

Six Dayとなっておりますが、第一回大会は5日間にて行われ、第二回大会より6日間にて行われたそうです。これは、世界選手権やトライアル・デ・ナシオンとは違い6日間に渡って行われる競技で、各地にセクション(コース)が設置されており、セクション間は競技にて使われるトライアルバイクにて移動しなければいけない競技です。このような競技はツーリングトライアルと呼ばれ、世界選手権、トライアル・デ・ナシオンはワンデイトライアルと呼ばれます。

ツーリングトライアルは日本でも行われており、1977年より出光イーハトーブトライアル(IDEMITSU IHATOVE TRIAL)があり、クラスによりますが最長2日間にて3〜4名のチームにより毎年岩手県にて行われております。


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